第3回:行き詰まったら面白い!?壁をぶち破る岡本太郎の人生哲学

行動

いよいよ「岡本太郎の名言シリーズ」も今回で最終回です!

第1回、第2回と、彼の常識をぶち壊す圧倒的なエネルギーに触れてきましたが、今回はさらにディープで、そして私たちの背中を一番力強く押してくれるテーマに切り込んでいきます。

テーマはずばり、壁にぶち当たった時の生き方」です。

自分のやりたいことを見つけて、全力で挑戦して、周りに流されずに自分を貫き通そうとすれば、当然ですがめちゃくちゃデカい壁にぶち当たります。

ずーっと順風満帆にいって「あー楽しかった」で終わるなんてことは、本気で生きている人間には絶対に起こり得ません。

必ずどこかで、自分の限界を感じるような苦しい場面がやってきます。もうダメだ、逃げ出したい、諦めて楽になりたい……そう思う夜だってあるはずです。

でも、太郎さんの辞書に「逃げ」や「諦め」なんて文字はないみたいです。むしろ、彼に言わせれば「壁」こそが大好物であり、人生最大のエンターテインメントなんです。

私は、皆様よりおそらく多くの壁にぶち当たってきた人生を生きています。でも、太郎さんの本を読むようになってからは、壁にぶち当たることを楽しめるようになりました。壁にぶち当たると、思わず、「さあて、面白くなってきやがったぜ!」と頭の中だけでなく、口に出るようになってきました。

今回は、行き詰まった時、心が折れそうになった時にこそ思い出してほしい、岡本太郎流の「壁のぶち破り方」を全力で語っていきます!


未熟さを受け入れ、強がらない

ほんとうに生きるということは、いつも自分は未熟なんだという前提のもと平気で生きることだ。

強くならなくていいんだと思って、ありのままの姿勢を貫いていけば、それが強さになる。

(岡本太郎『自分の中に毒を持て』より引用)

大人になると、どうしても見栄を張ってしまいませんか?

「仕事ができる人間だと思われたい」

「賢いと思われたい」

「失敗してダサい姿を見せたくない」

そんな風に考えて、無意識のうちに分厚い鎧を着こんでしまいます。

でも、できない自分を隠して、できるフリをして生きるのは、めちゃくちゃ息苦しいですよね。常に「ボロが出ないか」とビクビクしなければいけないので、エネルギーがどんどん削られていきます。

太郎さんは、そんなちっぽけな見栄なんて今すぐゴミ箱に捨ててしまえと言います。

最初から「自分は未熟だ!」「できないことだらけだ!」と大声で認めてしまえばいいのです。自分は未熟だと腹を括ってしまえば、もう誰にどう思われようと怖くありません。隠すものがない人間ほど、強いものはないんですよ。

「強くならなきゃ」と肩肘を張るから、ポキッと折れてしまうのです。竹のように、風が吹けばしなり、嵐が来れば地面に伏せるような、そんな「ありのままの姿勢」こそが、どんな壁にもぶち当たっていける本当の強さです。無理に背伸びなんてしなくていいんです。

等身大の、泥臭くて未熟な自分のままで、真っ向から世界にぶつかっていく。

結果的にそれが一番タフで強い生き方になるんですよ。


行き詰まりすら楽しめ!

行き詰まったほうが面白い。だから、それを突破してやろうと挑むんだ。

やろうとしないからやれないんだ。それだけのことだ。もう一つうまくやろう、成功しようとするから逆にうまくいかない。

貧しいという事は苦しいかもしれないが逆にその苦しいことが素晴らしい。

(岡本太郎『自分の中に毒を持て』より引用)

壁にぶつかって行き詰まった時、普通の人なら「最悪だ」「もうおしまいだ」と頭を抱えますよね。

でも、太郎さんの思考回路は完全に逆です。「おっ、行き詰まったぞ!面白くなってきたじゃないか!」と目を輝かせるんです。

ゲームだってそうですよね? 簡単にクリアできるステージなんて、すぐに飽きてしまいます。絶対に倒せないような強敵が現れて、何度も何度もゲームオーバーになって、コントローラーを投げ出したくなるくらい行き詰まるからこそ、それを突破した時の快感がたまらないのではないでしょうか。

人生も全く同じです。壁がない人生なんて退屈すぎます。行き詰まりは、自分が本気で挑戦している証拠であり、人生というゲームが最高に盛り上がってきたサインなんです。

では、なぜ私たちは行き詰まると苦しいのでしょうか? 

それは太郎さんの言う通り、「うまくやろう」「成功しよう」という小賢しい計算が働いているからです。失敗したら損をする、恥をかく。そんな打算があるから身動きが取れなくなるのです。

「うまくやろう」なんていう考えは今すぐ捨てましょう。

ただひたすらに、不器用に、情熱のままにぶつかっていけばいいのです。

「やろうとしないからやれない」という言葉は残酷なほどシンプルですが、真理を突いています。貧しさや苦境すらも「よし、エネルギーに変えてやる!」と発想を転換してしまう。この圧倒的な図太さ、私たちも絶対にインストールしておくべきですよね。


生きること、死ぬことの絶対感

人間の生命生きると言う営みは本来無条件無目的であるはずだ。何のためこの世にきたのか。(中略)本来生きること死ぬことの絶対感があるだけなのだ。

死ぬのもよし生きるのもよし。ただしその瞬間にベストを尽くすことだ。現在に強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要は無いのだ。

(岡本太郎『自分の中に毒を持て』より引用)

よく「人生の目的は何か」「自分探しをしよう」なんて言葉を耳にしますが、太郎さんに言わせれば、そんなものはただの暇つぶしです。

「何のために生きているのか?」なんて小難しいことをウダウダ考えている暇があったら、今目の前にあることに命を燃やせということなんです。

人間の生命なんて、本来は「無条件」で「無目的」なものです。

ただポンッとこの世に生まれてきた、それだけの奇跡です。

そこに後付けで「社会的成功」だの「他人の評価」だのといった条件や目的をくっつけるから、人生がどんどん窮屈でややこしくなっていくのです。

重要なのは、「生きること」「死ぬこと」という、どうしようもない絶対的な事実の前で、いかに「今」を燃やし尽くすかです。

「現在に強烈にひらく」

この言葉、最高にシビれますよね。過去の失敗に未練を持ったり、未来の不安に怯えたりしている暇はありません。

命の炎が消えるその瞬間まで、ただひたすらに、今この瞬間にベストを尽くして、自分の命をパッと華やかに咲かせる。

それが生きるということの全てです。

死ぬことすらも恐れない、いや、生きることと同じように真っ直ぐに受け入れる。

その究極の覚悟があるからこそ、太郎さんの言葉は時代を超えて、これほどまでに私たちの心を強烈に揺さぶるのでしょう。


さあ、今この瞬間から全開で生きていきましょう!

全3回にわたって岡本太郎さんの言葉と生き様を追いかけてきましたが、いかがでしたか?

 彼の言葉は、いつだって私たちの心の中にある「妥協」や「言い訳」を容赦なくぶった斬ってくれます。

  • 「自分には才能がないから」
  • 「今さら挑戦しても遅いから」
  • 「周りに変な目で見られるから」

そんな風に、自分で自分にブレーキをかけて、小さくまとまろうとしてしまう瞬間は誰にでもありますよね。でも、何かに思い切りつまずきそうになった時、他人の目が気になって縮こまりそうになった時は、ぜひ彼の「爆発するような生命力」に満ちた言葉たちを思い出してみてほしいのです。

未熟なままでいい。

失敗したっていい。

行き詰まったら「面白い!」と笑い飛ばしてやりましょう。

人生に高尚な目的などいりません。

ただ、今日という日、今という瞬間に、自分自身の命を全開にして世界にぶつかっていく。

私たちの人生は、他の誰のものでもありませんからね。太郎さんがキャンバスに思い切り絵の具を叩きつけたように、私たちも自分の人生というキャンバスに、めちゃくちゃで、不格好で、でも最高にエネルギーに満ちた鮮やかな色を塗っていきましょう。

さあ、準備はいいですか?

過去も未来も関係ありません。

今この瞬間から、全開で生きていきましょう!


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