初めて、法廷に入った日
人生で「裁判所の法廷に行く日」が来るとは、正直、思っていなかった。ドラマやニュースで見る裁判は、どこか遠い世界の話だと思っていた。
……ただし、裁判ドラマは大好きだ。今回、第一回口頭弁論を実際に経験してみて、
そのイメージはかなり違っていた。
この記事は、
これから裁判に関わるかもしれない誰かの不安を、少しだけ軽くするための記録として書いている。
裁判のイメージは「やや緊張感あり」だった。
裁判と聞いて思い浮かべていたのは、
- 張り詰めた空気
- 感情的なやり取り
- 双方が戦う戦場
正直、かなり身構えていた。
「ちゃんと思ったことが話せるだろうか」
「何か失言したら不利になるのでは」
「変な行動をしないだろうか」
そんなことを考えながら、裁判所に向かった。
実際の第一回口頭弁論の流れ
いざ始まってみると、進行はとても淡々としていた。
というか、正直に言うと、少しダラダラした感じで、
思っていたほど「きちんとした儀式感」はない。
流れはこんな感じ。
- 開廷
裁判官が入廷してきた時は、双方起立して一礼
(相手方は弁護士のみ) - 当事者の確認
裁判官の確認に対して「はい」と答えるだけ - 書面の確認
正直、何を話しているか、ほとんど聞き取れなかった
法廷は天井が高くて広く、声が響いてしまう
マイクはあるのに、なぜか使われない
実際のやりとりはこんな感じだった。
裁判官「準備書面はいつ提出予定ですか?」
相手方弁護士「○日までに提出します」
裁判官「では、次回期日は○日でよろしいですね」
双方の予定を確認して、次回期日を決めて終了。
予習していたやりとりとの違い
事前に調べていた情報では、
「書面について陳述しますか?」
「陳述します」
というやりとりがあると聞いていたが、
少なくとも今回は、そういう場面はなかった。
その場で詳しい主張を口頭で述べることも、ほとんどない。
テレビで見るような裁判のやりとりは、
少なくとも第一回では起きなかった。
裁判官からの一言
ただ、最後に裁判官から
「あなたの主張は難しいですね」
と言われた。
正直、そんなことは百も承知だ。
思わず言い返しそうになったが、ぐっとこらえて、
「納得したいので」
とだけ答えた。
一番意外だったこと
一番意外だったのは、
裁判官が「勝ち負けをつけに来ていない」ように見えたことだ。
裁判官は、
誰が悪いかを断罪する人というより、
事実と主張を整理する役割に近い。
感情よりも、
- 何が争点なのか
- どこにズレがあるのか
そこを冷静に見ている印象だった。
裁判は戦いというより、
構造を整理するプロセスなのだと感じた。
原告として意識していたこと
自分が意識していたのは、次の3つ。
- 感情を前に出さない
- 冷静に対応する
- 和解も視野に入れる
「全部勝たなければ意味がない」
という考え方は、最初からしていなかった。
合理的な落としどころがあるなら、
それも一つの勝ち方だと思っている。
和解は負けじゃないと思っている
裁判には「和解」という選択肢がある。
和解と聞くと、
- どちらかが折れる
- 負けた感じがする
そう思う人もいるかもしれない。
でも、時間・精神的負担・確実性を考えると、
納得できる和解は、十分に勝ちだと思っている。
人生全体で見たとき、
何を守りたいのか。
どこで区切りをつけたいのか。
裁判は、そこを考えさせられる場でもあった。
これから裁判に関わる人へ
もし、これから裁判に関わることになった人がいたら、
伝えたいのはこの3つ。
- 怖がりすぎなくていい
- 感情と事実は分けて考える
- 裁判は一気に決着するものではない
第一回口頭弁論は、
「始まりの確認」くらいに思っておくといい。
まとめ
第一回口頭弁論は、
当然だけど、勝ち負けが決まる場ではなかった。
むしろ、
どう終わらせるかを考えるためのスタート地点だった。
これからも、
記録として、気づいたことを書いていこうと思う。
同じような立場の誰かにとって、
少しでも参考になれば幸いだ。

